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旅行

ぶらり“どんど晴れ”旅紀行

ドラマの舞台を訪ねて、夫婦で旅した東北地方。初めてのフェリー、小岩井農場の一本桜、SLホテルの宿泊体験など、素朴ながらも美しいみちのくの旅路をご紹介します。
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過去の記事一覧

その1:初の太平洋フェリー

その2:夕暮れの仙台上陸

その3:花巻から盛岡へ

その4:小岩井農場滞在記

その5:民話のふる里を訪ねて

その6:松島湾をめぐる

その7:再び洋上へ

過去の記事一覧を見る
 

その2:夕暮れの仙台上陸

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プロムナードは左舷の海に面した通路にあり、遠くに海岸線を眺めることが出来ます。

プロムナードは左舷の海に面した通路にあり、
遠くに海岸線を眺めることが出来ます。

プロムナードの内観。すっかり油断している所を撮影されました。

プロムナードの内観。
すっかり油断している所を撮影されました。

いざ、旅路へ


 いよいよ名古屋港を定刻20時に出航。ドラが鳴ったかは定かではない。初めてのフェリー体験に心をときめかせた私たちを乗せて、“きそ”は夜の名古屋港をすべり出ていきました。

太平洋フェリーは全部の食事がレストランタヒチでのバイキングです。
(夕食1800円、朝・昼900円、全席禁煙です。)この日は乗船前に食事を済ませていたので、利用はなし。 メイン料理がステーキということを聞いていたので、これは帰路のお楽しみとすることに。
 船内にはマーメイドクラブといったスナック風カウンターや映画やショーなどを行うラウンジ、展望大浴場などもあり、船上の時間を楽しむことができるのも魅力の一つです。我々は、プロムナードという海が見えるスペースにある椅子に腰掛け、静かな海面と月を眺めるなどして海の上の一夜を過ごしたのでした。

 このプロムナード、室内にあるのですが、椅子の座り心地も良く、実にゆっくりと時間を過ごせます。すっかりここが気に入ってしまい、翌日も海を眺めながら、お茶を飲んだり、本を読んだりと気ままに過ごしました。
 フェリーと言っても外洋に出るわけではなく、海岸線をなぞるようにして沿海を航行するので、波もあまり荒くありません。心配した船酔いもほとんどなく、遠くに陸地の影を見ながら穏やかに走り続けます。

 ひさびさに聞く波の音に、ふるさとを思い出します。
私の生まれは富山湾のほとり。潮風がいつも吹いていて、家の屋根に上がれば、目の前には海が広がっていました。
実家は、海から50mと離れていない場所にありましたので、波の音が私のゆりかごでした。
新湊と呼ばれたその町は、いまでは射水市と名前を変えています。

 

その1:初の太平洋フェリー

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