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旅行

ぶらり“どんど晴れ”旅紀行

ドラマの舞台を訪ねて、夫婦で旅した東北地方。初めてのフェリー、小岩井農場の一本桜、SLホテルの宿泊体験など、素朴ながらも美しいみちのくの旅路をご紹介します。
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過去の記事一覧

その1:初の太平洋フェリー

その2:夕暮れの仙台上陸

その3:花巻から盛岡へ

その4:小岩井農場滞在記

その5:民話のふる里を訪ねて

その6:松島湾をめぐる

その7:再び洋上へ

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その5:民話のふる里を訪ねて

01|02

おばあの遠野がたり


 遠野には民話や民芸にちなんだ施設がいくつかあります。その中のひとつ、「とおの昔話村」へ向かいました。ここは柳田国男と佐々木喜善の出会いにより生まれた「遠野物語」と伝承されている昔話を紹介している施設です。 柳田国男が滞在した善旅館を移築保存した「柳翁宿」、酒蔵を利用した建物で昔話を紹介する「物語蔵」、日本中の昔話研究を収めた「遠野昔話資料館」などが点在しています。元々使っていた建築物を活用しているだけあって、どの建物も遠野らしい風情があり、観光施設というよりはまさに「村」というべきたたずまいでした。

 遠野駅近くの中央通りにある「遠野物産館」では、おりしも2階“語りべホール”で行われていた地元のおばあによる民話を聞くことができました。7人の地元のおばあたちが、交代で昔語りをしているそうです。まだ語り部という存在がいること自体驚きですが、おばあたちはボランティアでやっているとのこと。おばあたちのゆったりとした語り口と南部訛りがなんとも優しく、心が和みます。

「どんどはれ」。おばあたちの話は、このフレーズで終わります。
これは岩手の方言で「めでたしめでたし」という意味ですが、これこそが今回の旅のテーマとなったドラマのタイトルでもありました。

 遠野は非常に趣のある町です。散策だけで2日は必要でしょう。


カッパは遠野の「顔」 カッパは遠野の「顔」 地元の語り部による民話ライブ

(左)(中)カッパは遠野の「顔」。あちこちでカッパにまつわるものが見られます。
(右)地元の語り部による民話ライブ。地元の訛りが交じった語りで、心穏やかな時間が過ごせました。

 
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