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私のキルトガーデン

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店内にはキットや生徒さんの作品も展示しています。

 

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 キルトビー、という言葉をご存知でしょうか?女性たちがおしゃべりしながら針を持ってキルトを作る様子を、ぶんぶんと騒がしい蜂の巣になぞらえた言葉です。パッチワークは、かつて新大陸に渡った移民の女性たちが古着を縫い合わせて寒さをしのいだのがルーツだと言われています。

 その頃のパッチワークは、趣味ではなく生活の一部でした。ぼろぼろになった布や破れた衣類などを持ち寄って、村の教会にみんなで集まっては一枚のベッドカバーや上掛けを縫い上げていたのです。大きなキルトフレームを囲みながら近況を報告したり、情報を交換したり、時にはグチをそっとこぼしたり・・・。キルトビーは女性の大事な社交場であり、地域コミュニティの集会所でした。

 時代は変わって、生活もそれなりに豊かになってくるとパッチワークはぼろ布をはぎ合わせてリサイクルするだけの技法ではなくなってきます。針と布を使った一つの表現方法として、世界中のあちらこちらに広がり、様々な技法も生み出されました。でも、キルトビーという言葉に込められた女性たちの楽しみ方は変わりません。


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あみんキルトガーデンは富士山の麓、裾野にあります。
この看板が目印です。

 あみんキルトガーデンではキルト教室も開催しており、はちみつのような淡い黄色をしたお店には、今日もキルト好きの女性たちが裁縫箱を持って集まります。

 「今週はここまでできたの!」と製作途中のキルトを見せ合っては、みんなでその出来を褒めあいます。キルト製作は時間のかかる作業ですから、こうして途中のものをみんなに見てもらい、一緒に分かち合うことがとても重要です。それが励みになるからです。

 そうしてひとしきり進行報告をした後に針を持ち、おしゃべりをしながら自分の作品をまたひと針ひと針縫い進めていきます。

 キルトビーは今でも女性の大切なサロンなのです。



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