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旅の風景を描く

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幼い頃に絵本で見た『あの』景色たち。
異国を巡る旅は、イメージが心に落ちてくる旅です。

 

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 外国に旅行に行くと、不思議な感覚を味わうことがあります。初めて来るのに、見たことがある。この景色を私は知っている、という感覚です。

 私が初めて海外に行ったのは15年ほど前、目的地は憧れのプロヴァンスでした。移動のバスの車窓から見るプロヴァンスの風景は、どこを見てもまさにフレンチカントリーといった風情で、ため息が出るような景色ばかり。夢中でシャッターを切りながら思ったのは、「これが『あの』景色か」ということでした。

 プロヴァンスに行ったのはその時が初めてでしたが、その風景は、絵本や画集ですでに記憶に少しずつ刻まれていたんですね。そのものズバリじゃなくても、ヨーロッパは文化的に歴史がありますから、プロヴァンスのエッセンスはさまざまなアートに散りばめられていて、それらが本物を見た途端に一気に集約されて、腑に落ちるんです。
  いつか絵本で見たあの風景は、モチーフになっていた街並みは、「ああ、これか」と。

  これは、実際に行かないと味わえない感覚ですね。本物の風景に触れて、その空気感や雰囲気など、そこに漂うもの全部込みで理解する。イメージが借り物じゃなく、本当に自分の心に落ちてくる瞬間です。そんな体験をさせてくれる海外旅行は、私の作品作りにはとても重要です。







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南欧の田舎を描いたステンドグラスキルト。


 ヨーロッパは全体的に好きですが、やっぱりその中でも大好きなのは地中海沿岸の南欧。フランス・プロヴァンスやイタリアのトスカーナ、スペインの田舎などです。

 ドイツも行きましたが、しばらくは良いかなという気分です。ちょっと地味だし、質素で堅い。それが良いという方もいらっしゃると思いますが、私は南欧の明るくて、のびやかな陽気さが好きです。ベルギーやオランダあたりの、ほどほど明るい感じも馴染みますね。

 これから行ってみたい国は、カナダです。生徒さんが教えてくれたのですが、カナダの大自然は規模も迫力も違うそうです。今までは街や史跡など、カルチャーが集まる場所を中心に見てきたので、今度は圧倒されるほどの自然を見てみたいと思います。

 打ちのめされるほどの存在感ある大自然からどんなインスピレーションをもらえるのか、また楽しみです。





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