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使用する筆の数は約30本も |
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彩色で息を吹き返した欄間彫 |
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お寺の壁、内陣の彩色を担当することも。 これも分業の中出、最後の仕事。普段は左官屋さんや色々な方がお寺の仕事を行っているので、脚立の取り合いも。他の作業も同時並行の場合も多く、場所を移動してできるものではないので、困難なことも多いそうです。 木村さんに、今後の展望をお聞きしました。
古典技法(にかわでといて・・・)、 この技術を直接的に活かされる仕事は少ない。 大変コストがかかるため、下地も今はウレタンなど現在の塗料を使います。昔は、砥之粉(とのこ)、胡粉(ごふん)=貝殻から作られる石灰質の顔料を使っていましたが、今は手間も時間もかけられる一部の社寺くらいしか使えない。もっと簡単に使えるような活動をしていきたい。 また、こうした技術も持っている人が少なくなり、次世代に伝えていくことも重要な課題。またこうした技法の研究がなされることにも、いつか携わって行けたら・・・と穏やかな表情の中に凜とした想いを話す木村さんは、これからも、様々な模写、彩色のお仕事に邁進されるのでしょう。
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