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中根先生にご用意いただいた図面から、型紙を組み立てて行く。 |
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それぞれの人物の服に特徴を持たせて色を入れた。様々な色を重ねて表現したもの。 |
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立体で初めての初期の作品(左)。中にアクリル綿を固く詰めることが大変な作業。右は、オーナメントや
針刺しなど、最近の作品。 |
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実際にモラはどのように完成にいたるのでしょうか?
加藤さんに詳しく説明して頂きました。
「私はモラ教室に通っているので、図面には中根里美先生(中日文化センター講師)のご指導があります。図面を引くには経験と高度な技術が必要で、私はまだ引けないので、先生にこういうイメージやモチーフで作りたいということを伝えて図面を引いていただきます」
図面を見せていただいても、何がなんだか分からない。
「慣れてくれば、布の重なりや色の境がどこにくるのかが分かるようになります」
図面のモチーフは鳥や魚など、動物や自然を扱うことが多いそう。民族手芸という性質上、伝統的にそういうモチーフを作るのだという。
図面さえ用意できれば、あとはひたすらに布を重ねて切って、たてまつりをしていくだけ。
「1色の土台布の上に、色の布を切ったり穴を開けたりして重ねていくのがモラのやり方です」
図案をユニパーという転写紙に写し取り、それを布の上に骨筆で転写します。あとはひたすらに布を重ね、切り込みをいれ、まつっていくだけ。
「ひとつの作品を仕上げるのには長い時間を要します」
非常に複雑な構造になっているので、間違えると大変!
「糸を全部ほどいてやり直すのだけれど、気が遠くなるわ。だから作るときには常に色の重なりを意識して慎重に作ります」
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