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上:ケニアについて映像を使っての説明。
下:講話中一際声が上がった現地で使われているア
イロン。
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10月の活動は、「講話」にお邪魔しました。
今回の講師は、退職後、JICAボランティアで活躍されている梶川俊雄さん。講話は梶川さんがJICAの活動で2年間ケニアに滞在していらっしゃったときのお話で、梶川さんご自身が撮影したたくさんの写真をスクリーンに映し出しながら、1枚ずつ紹介してくださいました。
「みなさんはケニアというと何を思い浮かべますか?砂漠があって、とても暑い国というイメージがあるのではないでしょうか?」 と、開口一番質問を投げかける梶川さん。 「しかし実際はそうではなく、場所によりますが、私がいた所は高原地帯で、年間の平均気温が23度〜24度でした。また、湿度も30%〜40%と低く、とても過ごしやすいところでした。」 梶川さんのお話は参加者皆さんのイメージを覆すところから始まりました。
ケニアには、二、三十年前の日本と同じような車が走っていたり、炭を入れて使用するタイプのアイロンが今でも使われています。アイロンの写真が紹介されたときは、思わず参加者の方から「うわ〜懐かしい!」という声があがりました。
いつの間にかすっかり梶川さんの話に聞き入ってしまい、中には興味深げにメモをとられる方も。
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講話後にも話を聞きに来ている参加者の方。
探求心いっぱいの様子です。
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梶川さんが驚かれたことは、ケニアと日本の学校の違い。日本の小学校にあたるのが8年、中学と高校にあたるのが4年だそうです。学校の中の様子は、日本では一人に一つの机と椅子があるのに対して、そこでは子ども3人程でひとつの長机を使って授業をしているのです。 子どもたちには勉強以外にも仕事があります。家の手伝いです。牛のえさを袋に沢山詰め込んで、自転車で運んでいる少年の写真もありました。その様子を写真に撮っていいか、少年たちに聞いたところ「撮るなら、お小遣いをください」と言われてしまい参ったそうです。
小学校低学年くらいの少女たちも、大きなバケツのような入れ物に、水を入れて運んでいます。でも、写真中の少女の表情はいきいきとしていて、手伝いすらも楽しんでいるような様子でした。 元気な子どもたちの写真を見て、学園のみなさんの顔が自然と笑顔になっていきました。
講話後、参加された方に感想をお聞きすると「ケニアと聞いても分からなかったけれど、お話を聞いてとても勉強になりました。ケニアという国に興味を持ちました」と答えてくださいました。 梶川さんもまだ話足りない様子で「これはほんの一部。話したいことはまだ沢山ある」と真剣な口調。話す方も、聞く方も、熱を感じたひと時でした。
新しい発見や驚きを与えてくれる長寿学園。そんな長寿学園はまさに新しい「学校」です。
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