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第3回 歌でひとつに

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上:方位計を持って、笑顔の一枚をくれました。
下:講話中の様子です。

地形を見る風水



 2月は、中部大学(春日井市)で地理学を教えていらっしゃる渋谷先生の講話でした。

「ここ尾張旭市中央公民館でお話するのは、今回で3回目。ひょっとして運があるのかな?」とか、「この前、病院の先生に痩せなさいって言われてしまいました(笑)」など、冒頭で教室生のみなさんを笑わせるとても面白い先生。
そんな先生がお話されたのは、「気と脈で地形を読む―韓国の場所選びの風水―」という内容。

「風水」とはどんなイメージですか?おそらく私を含め、多くの人が「西には○○色のものを置くと運が良くなりますよ!」といったDr.コパさんのイメージが強いのではないかと思います。「風水」というのは、どこに何を置けばいいのかというような方位を選ぶものと、地形を見てどういった場所に住むのがいいのかというような場所を選ぶ二つがあります。韓国の北側は地形を見て場所を選ぶことが盛んで、香港は方位をよく気にします。地面に「気」が流れているところにある山を脈といいます。

 実は江戸時代ぐらいまでは「風水」ではなく「地理」と呼んでいました。地理の研究者として風水の地理の見方は大変面白く、自然を見たり、場所を選ぶことにとても興味を持つようになりました。」と、資料と韓国の映像を紹介しながら、地形の話、日本との違いなどを説明されました。

 


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上:記事の中にある穴とはこの真ん中に開いたところ。
下:初めて見た方位計をじっくり眺めていました。


 香港のマンションの写真が映像で写し出されたとき、教室生のみなさんが食い入るように見つめていました。
 なぜなら、マンションに穴が開いていたのです。しかも「何でこんな場所に?」というようなところに。日本では考えられません。でも、それは「風水」のためで、実は穴から気が出ているそうです。

 それから韓国では、お墓は気の出るいい場所を見つけて建てると良いことが起こるから、風水師はお墓の場所を決めることが重要な仕事だとか。共同墓地や、行列になり棺を運ぶのがまるでお祭りのようで、日本との違いに驚きました。
 さらに朝鮮半島をグリッド(格子)で区切り、横方向の長い短冊状に切った「大東輿地図」や山のつながりを描いた「山経表」についてのお話も。

 地形を見る風水にはたくさんの意味があり少し難しかったのですが、教室生のみなさんは配られた資料に書き込んだり、うなずいたり、風水用コンパス(方位磁石のようなもの)を手にとって様々な方向に動かしている方もあり、とても興味深く聞いていらっしゃいました。

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