上：年賀状やクリスマスカードを描いている方もいます。 下：なかなかうまく描けなくて、と照れながら話して くれました。でも、その表情はとても楽しそうです。 楽しそうに語るみなさんに、思わず 話に花が咲いてしまいました。

　ときに楽しそうにおしゃべりしながら、ときに真剣な顔で絵を描いてみえる学園生のみなさん。
　「絵が好きだったのですが、これまで描く機会がなくて。それに息抜きにもなるなぁと思ってね」と始めたきっかけを教えてくれました。

　描くときのこだわりも実にさまざまです。
　「色にこだわっていますね。その物本来の色を表現するのが難しくて大変です」という方もいれば、「描きたいものを一生懸命に描く！ということですかね。先生が、下手でも一生懸命に描くことが大事だといつもおっしゃっているので」と描くときの心構えを大切にしている方もいらっしゃいました。
　また、「初めてのときはお花を描くんですが、私はお花はちょっと苦手でね。今はもっぱら眼鏡や身近にある描きやすい物を選ぶんです」と描きやすいものを描いて楽しむという方も。

　すでにご自分が描かれた絵手紙を送ったことがあるという方もいます。「年賀状に描いて送ったことがあります。今はパソコンがほとんどでしょう？だから手書きにすると、みなさん喜んでくれて。それがとても嬉しいですね！」と笑顔いっぱいで話してくださいました。
　一方、「私は絵手紙をいただきましたが、すごくお上手でね。もう本当に嬉しくて。長く描いている方と比べると私はまだまだですけど、いつか送ったときに喜んでもらえるといいですね」とささやかな願望を持っている方も。

　最後に、絵手紙を始めてよかったことを話してくださいました。「楽しいことですね。たくさんの方とコミュニケーションがとれますし、新しく友達も出来ました。終わった後、いつもごはんを食べに行ったりしていますよ」

上：恐る恐る描いていく編集チーム・山田。 左下：不慣れな手つきに、周囲も心配そうに覗いてしまいます。 右下：初めての絵手紙。これも味でしょうか…。

　編集チームの山田も、学園生の方に教えていただき絵手紙にチャレンジしてみました！

　モチーフは柿。まず初めに輪郭を内側から描くのですが…。最初の一筆が決まらず、なんとか筆を入れたものの、水をきちんと切っていなかったらしく、にじんでしまいました。
　「きちんと水を切らないと、にじんじゃうよ。この紙は、にじみやすいから気をつけてね」と周囲のみなさんからアドバイスをいただき再度チャレンジ。
　輪郭のつぎは色塗りです。今度こそはと思って、注意深く色を塗り始めたのですが、またしてもダメ…。
　思った以上に難しかったですが、誰かに送ることを考えると、自然ともっと上手になりたいなと思えてくる絵手紙。私もはまってしまいそうです。