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園芸

ハーブガーデンにようこそ

ハーブは子育てと同じ――――そう話す竹尾さんが長い時間をかけてつくった300坪のハーブガーデンは多くの方に見てもらえるようにと一般開放されており、訪れた人を和ませています。
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編集部 取材記事

過去の記事一覧

Vol.1 私のハーブガーデン

Vol.2 ハーブのある食卓

Vol.3 ハーブガーデンが広げる人の輪

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Vol.1  私のハーブガーデン

01|02

「ここは日本?」と疑ってしまうほど、壮大なハーブガーデン。

「ここは日本?」と疑ってしまうほど、壮大なハーブガーデン。

長い時間と忍耐強さハーブガーデン作りは、子育てと同じです


 庭一面に広がるハーブのみずみずしい色と香り。約300坪にもなるこのハーブガーデン、もともとはご両親が桃を作っていた畑でした。

 「はじめはコンテナで栽培していたんですよ。園芸店で小さなポットを購入して、それを移し変えたり、種から育てたり」
 そうしてハーブを育てることに夢中になっているうちに、気がつけば個人のものとは思えない壮大なハーブガーデンになりました。見渡す限りのガーデン内には、実に150種類ものハーブが栽培されています。長い時間をかけてこつこつと広くしていったそう。

 「土地に合った植え方や栽培方法も、文献をひも解きながら研究しています。例えば、湿度が多い気候に合わせるために、うねを高く盛り上げて植えて乾燥させるようにしたり、同じ種類のハーブを一株は植木鉢に、一株は直に地に植えて様子を見たり。ハーブも植える場所で耐性をつけないと成長しないのです。子育てと同じですね。適応力をつけるには、長い時間をかけないとね」


自宅の壁には、お手製のフラワーリースがずらりと並んでいる。

自宅の壁には、お手製のフラワーリースがずらりと並んでいる。

 ハーブは個性もさまざまです。
 「素直な子もいれば、言うことをなかなか聞かない子もいる。その性格を見極めて、どうやれば元気に育ってくれるのか考えるのも、楽しいですね」
 高校の家庭科の教師だった頃、30年近くの教師生活で苦しかったのは、評価をつけるときでした。
「どの子にも個性があり、輝きはそれぞれ違います。昔、被服科の生徒に、修学旅行用の袋をパッチワークで作るように指導したことがあります。どれもデザインから製作まで、全部その子自身の手作りで、旅行中の評判も良く、みな思い出になったようでした。そんな作品に、評価は付けられないですよね」
 長い時間をかけて、すこしずつ成長していくハーブガーデンを見ていると、本当に子育てのようです。

「ハーブの話をするとき、ついつい『この子は』『あの子は』と言ってしまうの。本当に子供みたいよ」

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