金色夜叉の寸劇

　「チンドン」と聞くと、皆さんは何をイメージするのでしょう？
今ではお祭り感覚で人々に親しまれる「チンドン」ですが、昔はあまり良くないイメージの方が強かったそうだ。
チンドンは3人ないし４人いれば成り立ちます。チンドン太鼓を打つ人。メロディ担当者。ゴロスという大太鼓、そのほかの人たちは旗を持ったり、宣伝を行ったりしている。音楽を流せば人が寄ってくるのです。

　そして自分たちもお客様も楽しめるような工夫をしているとも教えてくださいました。
老人ホーム施設にいる人たちにちょっとした刺激を与えることにもなり、彼らを楽しませるためには、日々練習に精進しているそう。金色夜叉の寸劇、美しき天然や童謡などの演奏を行ったり、お手玉をやったり･･･。ひげダンスをするなど、自分たちも楽しみながら且つ、自己満足に終わらないように、いつも新しいものを考え、練習しながら改良を重ねているそうです。

　それからホタルさんは、チンドンをしている間は、できるだけお客様とのふれあいを大切にしていらっしゃいます。 終了後、お茶をしたりお菓子を一緒に食べたりなどして、お客様とお話をします。
　殿姫チンドンが老人ホームを中心に活動している中で、こんな感動的な話がありました。
「今まで施設の中で生活して、表情もあまりなかった人が音楽を聴いて喜んでくれる。またお世話をしているスタッフがその姿を見て涙を流していた。本当に嬉しい。」 チンドンを通して様々な人が感動し、またそのことにチンドンをしている人も感銘を受けるのです。