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花の熱で、その周辺の雪だけが溶けている。 生命力の強さを感じられる光景だ。 |
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1997年6月から続いている感想ノートは、実に10冊目。中には名前、住所、ひとこと感想など、直筆でびっしりと書き込みが。
「訪れてくださった方に、自由に書き込んでもらっています。その人の直筆だと、月日が経って眺めた時、『ああ、こんな方だったわ』と思い出せるの。 このノートはこれからも増えていくでしょう。このノート達が私の宝物なんです」
かつて、持病のある方に、薔薇風呂が出来るようにと、薔薇の花をたくさんあげたこともあるそうです。すると翌朝、その方から電話がかかってきて、「お風呂が楽しかった!浮かべた薔薇の花を棄てきれずに、ざるで引き上げたの。もう、本当に楽しかった!」と感謝の言葉が。
「それはもう、本当に嬉しかった。ほんの一瞬でもその人に幸せが与えられて…それってとても素晴らしいこと。そういう時に、本当に花を育てて良かったと思います。疲れも吹っ飛ぶというか、報われるというか・・・『ああ、よかった』という喜びが心から湧き上がってきますね」
植物育ては、幸せにしてくれる。
「美しい」「香りが良い」と褒めて喜んでくれる人がいれば、夏も冬も、何も苦も無く作ることが出来ます、と竹尾さんは微笑みながら話してくれました。 |