山内さんの現在の主な活動のひとつに、『ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達』という団体での活動がある。
『ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達』は八事にある名古屋第二赤十字病院の小児病棟と聖霊病院の小児病棟・ホスピスを主な活動場所として、病院慰問をしているケアリング・クラウンの団体だ。 出会いは「イン・ザ・ボックス」の仲間から繋がっていった。仲間のひとりに誘われて参加したケアリング・クラウンの講座で、『ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達』のひとりが参加していたのだ。 とんとん拍子に団体の団長さんへと話を通してもらうことになり、一度見学。その場で心優しい団体の団長さんが「ぜひ参加しませんか」と誘いをかけてくださったことから、山内さんも『ボッチ☆アダムスと愉快な仲間達』の一員となる。 5月から参加し始めて、1か月に1回程度のペースで参加しているそうだ。
しかし一体、ケアリング・クラウンとは何だろうか。
知らない方もいるかもしれないが、傷病者などケアが必要なひとを訪問するクラウンのことを指す。ケアリング・クラウンは普通のクラウンとはまた違った技術を求められるものである。もちろん、最初は彼女にも戸惑いや不安はあったという。「いきなり実践して大丈夫かな…」 そもそも普通のクラウンとケアリング・クラウンには明らかな違いがみられる。 普通のクラウンはステージなどで大勢のひとに楽しんでもらうことを目標とし、注目度の高いような芸をすることになる。また、身振り手振りで言葉なしのコミュニケーションをはかることも特徴といえるだろう。 対するケアリング・クラウンは1対1の個々のコミュニケーションを重点的に行うことに特徴があるといえる。大がかりな仕掛けなどなくともその場で出来る小さな芸で、目の前の相手を喜ばせたり、また会話でのコミュニケーションをはかるのも、ステージのクラウンとは違う点である。 普通のクラウンでさえも難しいにもかかわらず、山内さんはケアリング・クラウンという領域に挑戦を続けている。
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