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旅行

ぶらり“どんど晴れ”旅紀行

ドラマの舞台を訪ねて、夫婦で旅した東北地方。初めてのフェリー、小岩井農場の一本桜、SLホテルの宿泊体験など、素朴ながらも美しいみちのくの旅路をご紹介します。
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過去の記事一覧

その1:初の太平洋フェリー

その2:夕暮れの仙台上陸

その3:花巻から盛岡へ

その4:小岩井農場滞在記

その5:民話のふる里を訪ねて

その6:松島湾をめぐる

その7:再び洋上へ

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その3:花巻から盛岡へ

01|02

いよいよ「どんど晴れ」の一本桜へ


 午後、花巻南ICから一路、「どんど晴れ」の舞台である盛岡に向かってクルマを飛ばします。
 メインストリートであるイートハーブアベニュー、盛岡さんさ踊りの主会場である中央通り、石川啄木新婚の家の横などをクルマで足早に通りぬけるという、歌人啄木さんには誠に失礼な行程となってしまいました。
 それもこれも、雫石町にある小岩井農場近くの、またもや「どんど晴れ」のワンシーンで有名になった「一本桜」を見るために日が暮れぬうちに行くためでありました。


凛と立つ「どんど晴れ」の一本桜。花の季節の美しさは如何ばかりか。

凛と立つ「どんど晴れ」の一本桜。
花の季節の美しさは如何ばかりか。

 牧場からクルマを走らせることおよそ10分、牧場の中ほどに一本だけ凛と立つ桜の木を発見しました。もちろん季節ではないので、ドラマで見たような可憐な薄紅の花はなく、緑が濃い枝ぶりでしたが、まちがいなく一本のみの桜の木。
その姿を見ていると、何やらようやく辿り着いたという感慨が湧き上がり、遠くに立つ一本桜を背景に我々も記念写真を取ったのでした。なんとミーハーなこと。
観光客が大勢押しかけるためか専用の看板と駐車場も整備されていました。


農場にはすでに秋の気配が漂っていました。
農場にはすでに秋の気配が漂っていました。 農場にはすでに秋の気配が漂っていました。

農場にはすでに秋の気配が漂っていました。

 一般にはあまり知られていないのですが、地元の人にたまたま聞いたところによると、昔は桜が何本もあったのだそうです。なぜ一本になったかはそれなりの理由がありました。
 昔、景気が良かった時代は大勢の人がこの牧場で働いており、道沿いに何本も並んだ桜たちは、彼らが休息を取るための格好の日陰として利用されていました。
しかし時代とともに牧場からは人手がいなくなり、桜の木もその必要がなくなったために切ることになったそうな。桜は、次々と切り倒されていったのですが、一本だけは残そうという話になり、残ったのが現在の一本桜だと話してくれました。
  なにかものさびしい話ですね。

 
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その4:小岩井農場滞在記

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