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旅行

ぶらり“どんど晴れ”旅紀行

ドラマの舞台を訪ねて、夫婦で旅した東北地方。初めてのフェリー、小岩井農場の一本桜、SLホテルの宿泊体験など、素朴ながらも美しいみちのくの旅路をご紹介します。
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過去の記事一覧

その1:初の太平洋フェリー

その2:夕暮れの仙台上陸

その3:花巻から盛岡へ

その4:小岩井農場滞在記

その5:民話のふる里を訪ねて

その6:松島湾をめぐる

その7:再び洋上へ

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その3:花巻から盛岡へ

01|02

花巻は、宮沢賢治の世界が広がるまちでした


 3日目。ホテルでの朝食もそこそこに、早速プリウスに乗り込み、花巻にでかけました。
 仙台宮城ICから東北自動車道に入り、ひたすら北上。走り続けること約2時間ほどで花巻ICに到着します。

 花巻は宮沢賢治のふるさと、賢治ゆかりの施設が街のあちらこちらに点在しています。
最初に訪ねたのが「宮沢賢治記念館」。ここは、宮沢賢治の生涯を豊富な資料で紹介することを主眼としていて、なかなかアカデミックな内容。賢治の生涯を追ったパネルやビデオ、展示なをど中心としており、あまり詳しくない我々に豊富な知識を与えてくれます。


「賢治の学校」のファンタジックホール。白い空間に童話のモチーフが描かれている。

「賢治の学校」のファンタジックホール。
白い空間に童話のモチーフが描かれている。

 一方、向かいにある「宮沢賢治童話村」なる施設は、賢治の作品世界にフォーカスしています。中でも「賢治の学校」は不思議な空間が広がっており、まさに童話の世界の体験ができます。
 一面の白い壁にぐるりを取り囲まれ、映し出される童話の風景を椅子に座って眺める「ファンタジックホール」をはじめとして、部屋全体が巨大な万華鏡に なっている「宇宙の部屋」や、虫の視点になって野原にもぐりこむ「大地の部屋」など。宇宙のゆらめきから始まって、大空を駆け、大地に降り立ち、そして水中へと深く沈んでいく、といった順に構成されており、だんだんと自分を包む重力が増していくかのような感覚が非常に印象的でした。

 昼食は、次の目的地盛岡の「じゃじゃめん」なる名物に照準を当てていました。この「じゃじゃめん」は、きしめんのような麺の上に、肉味噌やきゅうり、ネギなどを乗せて食べる岩手の郷土料理。「どんど晴れ」のヒロインの好物という設定で、よく食べているシーンが出てきたものですから、何とかして一度食べてやろうと狙っていた料理です。しかしながら、時間の関係上どうしても間に合わず断念。涙を飲みました。

 

その2:夕暮れの仙台上陸

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