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旅行

ぶらり“どんど晴れ”旅紀行

ドラマの舞台を訪ねて、夫婦で旅した東北地方。初めてのフェリー、小岩井農場の一本桜、SLホテルの宿泊体験など、素朴ながらも美しいみちのくの旅路をご紹介します。
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過去の記事一覧

その1:初の太平洋フェリー

その2:夕暮れの仙台上陸

その3:花巻から盛岡へ

その4:小岩井農場滞在記

その5:民話のふる里を訪ねて

その6:松島湾をめぐる

その7:再び洋上へ

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その7:再び洋上へ。

帰りに乗った“きたかみ”。一回り小さいとはいえ、それでもかなり大きい。

帰りに乗った“きたかみ”。
一回り小さいとはいえ、それでもかなり大きい。

最後のバイキング戦争


 色とりどりの石の数珠をはめ、いよいよ帰りのフェリー“きたかみ”が待つ埠頭へ急ぎます。
 仙台港の出航は12時20分。ここから東北の大地を離れ、親潮に乗って、一路名古屋へと向かいます。
名残は尽きねどみちのく旅路、最後の夜は船上です。

 “きたかみ”の概要は、全長:192.5m、全幅:27.0m、総トン数:13,937トン、航海速力:24.9ノット。旅客定員792名、トラック176台、乗用車150台なので、往路に利用した“きそ”より一回り小さいフェリー船です。
 昼過ぎに乗船したため、日が落ちるまでの時間がたっぷりとあり、行きと同様にプロムナードというお気に入りのスペースに向かい、ゆったりとしたソファに身を沈めて、旅の余韻に浸りながら時間を過ごしたのであります。
海が見えるこのスペースは、こうして物思いにふけるにはまこと絶好の場所でした。

 そうこうする内に夕闇がせまる頃となり、レストランタヒチのオープンです。よい席を確保しようと早めに出かけたのですが、旅慣れたおじさん、おばさんの勢いには勝てず、少しはずれの、しかし窓際の席をキープし、バイキング戦争に突入したのであります。
 聞けばステーキ食べ放題という、なんとも好戦的なメニュー。準備を整えて、まんまとステーキを獲ってきましたが、一口食べてみると、なんと血もしたたるレア状態。焼き具合まで頭がまわらなかったのは不覚でありました。
バイキングと聞くとと血わき肉踊った青年時代とは違い、いまやまぎれもないシニア世代。そこはマナーにも消化能力にも、自ずから大人の品格が求められるということを痛感したのでした。
 夕食を堪能した後は、大人に相応しく、ラウンジで催されるバイオリンのミニコンサートや、船内の小劇場での映画を楽しみながら最後の夜を過ごしました。

 翌9時半ごろ名古屋フェリーターミナルに無事着岸。1週間の旅を終えたのです。

 

その6:松島湾をめぐる

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