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日本三景のひとつに数えられる松島は、太古の丘陵地帯。 岩のトンネルは小型船でくぐることができます。 |
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遠野を出て、5日目の宿泊地である陸中海岸の唐桑半島まで移動した我々。潮風が香る唐桑で一泊した後、我々が次に向かうは、松島湾の海と太古の島々です。
なにはともあれ松島湾ツーリングであります。朝の観覧船は空いており、貸切同様の船に乗船することができて快適です。
さっそく海上に出ると、波間に現れる巨岩奇岩の群れ。大小さまざまの島々についての船長のガイドも上の空で、ダイナミックな景観に目を見張ります。
松島といえば、瑞巌寺。正式には「松島青龍山瑞巌寺円福禅寺」といい、臨済宗の禅寺であります。平安時代の初め、天長5年(828年)に開創されたから古いといえば古い。実に千年以上も、この松島で潮風に吹かれており、国宝指定された本堂や庫裡は、その風格を十分に湛えておりました。
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円通院の庭園。ほんのりと木々が色づき始めています |
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瑞巌寺の隣には「円通院」という寺があります。円通院は臨済宗妙心寺の寺院で伊達政宗の嫡孫「光宗公」の菩提寺。霊廟は伊達家屈指の建築物で国の重要文化財に指定されています。
円通院は庭園の美しさでも有名です。この時季の東北は、まだ紅葉にはすこし早く、ほんのり色づきはじめた庭園の木々を眺めるにとどまりましたが、盛りの頃ともなれば燃えるような赤が庭園のそこかしこで色鮮やかに広がり、息を呑むような美しさであることでしょう。 |